今回ご紹介するブランド CHLOÉ STOLA。

ブランド名を冠したクロエ ストラによって2013年に創設されました。時代の枠を超えた、愛らしく優雅さがあるワードローブを提供し続けています。パリのオフィスでデザインされ、コレクションの80％はヨーロッパで製作。そのほかのアイテムは天然繊維やリサイクル繊維を使用しているイタリア、ポルトガル、モロッコのような近隣国で、優れたスキルを結集して生み出しています。

プリント柄の重要性と独自性に加え、生地の品質にもこだわりが。天然繊維、もしくはリサイクル繊維を好んでおり、ヨーロッパ近隣国から取り寄せた素材も使用。長くご愛用いただけるよう、高品質で耐久性のある商品をお客様へ届けたいという思いのもと、商品に使うものは可能な限り良質であることを心がけています。

アイデアの引き出しは、さまざまな視覚要素や旅から。照明で有名な北欧のデザイナー・ポール ヘニングセン、キュビズム、建築家のル・コルビュジエ、家具デザイナーのシャルロット・ぺリアン、画家のデヴィット・ホックニー、ウェス・アンダーソンの映画など自分らしさを保ちながらリラックスできる服を生み出すためのインスピレーションに繋がっています。

一点一点、あらゆる細部にまで目をとめ、考え抜かれて生まれた商品。襟のラベル、コートの裏地、端ステッチの色のライン…デザイナーの繊細な目と積極的な性格は当たり前とされている方法を超え、毎回バランスと曲線を第一に考えた手法を率先して取り入れて飽きのこないアイテムを作り続けているのです。

クロエ ストラの魅力はまず、良質な素材使い。「コットンオーバサイズシャツ」をご覧いただくと分かるのですが こちらのホワイト、ブルーストライプはコットンとは思えない絹のような艶に目を奪われます。薄手でありながら、しっかりとしたハリも持ち合わせており、手にとっていただけば、ほかのシャツとは一線を画していることに気づかれるでしょう。丁寧で細やかな縫製も、こちらのブランドの良さ。たとえば、シャツの端布の仕上げ。一般的な方法は身頃の生地を内側に折りたたみ、その部分が広がらないよう上からミシンで抑えるというもの。クロエ ストラの場合は、ほかのシャツと一味違います。「コットンオーバーサイズシャツ」をはじめ、裾の始末が稀にみる高級なシャツの仕上がり。身頃と同素材の生地でパイピングを作り、作成したパーツを裾に重ね合わせて2回にわたり縫い付けるという手間ひまかけた手法で仕上げられているところに作り手の思いとこだわりが感じられます。

素材の組み合わせが面白く、ポップなデザインもポイント。「ウールアルパカロングコート」の身頃はチェック柄にデザインされたウール生地ですが、裏地に滑らかな質感のストライプ柄生地とコットン生地を、胸の内ポケットには太畝のコーデュロイも使用しています。このように素材の組み合わせが非常にユニーク。普段見えないところまで意識された作りに、着る人への心遣い、装いを楽しんでもらいたいという思いが伝わってくるようです。

実はこのコート、襟の裏側も太畝のコーデュロイが。コートのスタンダードな作り方でこの部分に厚手のコーデュロイを選ぶことはありません。生地を使う場所にも工夫がなされ、新鮮なアイデアと遊び心が散りばめられています。

安心して身に纏うことができる素材のセレクト、細部まで意識がゆき届いたデザイン、しっかりと手がけられている丁寧な縫製。どの商品も頼もしく、特別な一着になると思います。唯一の個性が光るクロエ ストラのアイテムと、長い時間をともに過ごしていただけたら。

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