力強さとあたたかさ。圧倒的な存在感を感じられる陶器
Kitchen
唯一無二。作家ものの作品の紹介でよく目にされるかもしれないこの言葉が、こんなにも似合う作品は他にあまりないのではないでしょうか。そのくらい、一目見ると心を掴まれてしまうほどの圧倒的な存在感を持つのが、鷹尾葉子さんの作品です。鷹尾さんの作品の最大の特徴は、その独特な風合いです。まず、作品に触れたときに感じる質感。土が持つザラつきが生かされたこの陶器からは、土の温もりや、はたまた荒々しさや野性味を感じさせてくれます。手に持ったときに量産品では得られない存在感を感じられ、また土の素朴な質感によって不思議と深い安心感に包まれます。さらに、描かれる模様や柄も鷹尾さんの作品の魅力のひとつです。美大の油画科に通われていた鷹尾さんならではの、厚みがあってまるで抽象画のような模様や柄。作り手の意思が強く現れているようで、使う人の心を揺さぶります。それでいて洗練されているのも、鷹尾さんの作品に共通している要素でもあります。強さとあたたかさを併せ持った質感と模様。ひとつひとつ丁寧に作られた鷹尾さんの作品は全て一点もので、同じ形でもひとつひとつ風合いが異なります。例えばボウル。化粧土によって違った色や模様が描かれています。曲線を使ったもの、あるいは直線的な柄。色も、シンプルであたたかいものもあれば、多色づかいで心踊るようなものまで。それぞれに異なる柄ではあるものの、鷹尾葉子というひとつの軸によってすべての器に統一感があるので、柄違いで揃えたくなるボウルです。盛り付けるものやその日の気分によって、使い分けることができるのも、鷹尾さんの器の楽しみ方のひとつかもしれません。
また、他に類を見ない水差しは、食卓の印象をぐっと華やかにしてくれます。複雑な柄と色合いのこの作品。黒い土の上から違う色の土を塗り、それを掻き落とすことで模様を描いています。異なる土の色、引っ掻きの線の跡、石の入った荒い土の質感が、表情の豊かさの所以です。モダンでありながら温もりがあり、水差しとしてはもちろん、花器としてもお使いいただけます。力強く生き生きとした太い枝のものはもちろん、可憐で優しい小花を生けても自然と馴染むのが、作品の懐の深さを物語っているようです。もちろん、インテリアとしてお部屋の空間に飾っておくだけでも絵になる作品に仕上がっています。一品一品心を込めて制作された、唯一無二の鷹尾葉子さんの作品。素朴で野性味があり、それでいて洗練されたこの陶器たちは、ずっとそばに置いておきたくなります。使うたびに小さなともしびが心に宿るような、強さとあたたかさを持ち合わせているのです。
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